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みすゞちゃん ♡

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三月十日は、僕の好きな童謡詩人・金子みすゞの命日です。
彼女は昭和五年のこの日、26歳の若さで、服毒自殺により、その短い生涯を閉じました。若い頃は「金子みすゞなんて、唯の童謡詩人じゃない..」そんなふうに、ちょいと小馬鹿にしている自分がおりました。

でもね、大人になって少しだけ解ってきたんですよ。物事の本質を理解できないなひとほど、その場凌ぎの難しい言葉で自分を着飾って、誤摩化すものだということを。

戦後の抽象的な現代詩を高尚なものだと思い込み、戦前の詩人を軽んじていたこの僕のほうが、余程愚かしい人間だったということ。自分が病の床におり、無力な存在だと思い知らされたとき、初めて理解できたような気もします。頭で考えた難解な言葉ほど、本当は誰でも操れますから。


 <大漁>

朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう
Commented by mira at 2010-03-04 19:59 x
みすゞちゃん、私も大好きです。
純粋さでは宮沢賢治と並ぶのではないでしょうか。

自殺に追い込まれた不幸な事情について読みました。せっかくの大きな才能をあの時代十分に開かせることができなくて、とてもとても惜しまれます。

彼女の感性は現代でもっと理解されたのではないでしょうか。例えばみんな違ってみんな良いなんていう感覚は今でこそ特にスピリチュアル系の人たちによってよく言われることですが、彼女の時代とっても斬新でしたよね。

私もシンプルな言葉にこそ、真理が表現されていると日頃から思っています。金子みすゞの言葉には澄みきった瞳で感得された本質をついた真理が宿ってますよね。
Commented by tokoro-11 at 2010-03-04 21:36
miraさん、こんばんは。
そうそう、みすゞちゃんは、この谷の底、いや間違えました!
宮沢賢治と同じように、とても純粋で、絶えず他者への優しい眼差し
を持ち続けた詩人でした。自己に対し純粋な詩人は沢山いますけど。

戦後の繁栄と高度成長が終わり、バブル経済が弾け、
それまでの科学万能主義や唯物史観とはまさに対極にある価値観が
見直されつつある、そういう時期に、再評価された詩人のひとりで
あります。今でも時折り読み返すたび、僕も心が癒されますよ。
Commented by shinobueakira at 2010-03-05 01:59
物事の本質は単純明快な事が多いですね!
色々難しそうな考え方をしないで、いいような気がします。
人は病気になったときに、不思議と素直で謙虚な気持ちになり感謝の心が湧いてきますね。
素直で謙虚で感謝の心を持てば物事の本質もはっきり見えてくるようです。
Commented by tokoro-11 at 2010-03-05 08:52
shinobueさん、おはようございます。

そうですね、ひとは病気になった時に自分ひとりでは生きていけない
ことを実感しますよね。自然と周囲に感謝する心も芽生えてくる
ような気が僕もいたします。
by tokoro-11 | 2010-03-04 17:23 | ひとりごと | Comments(4)

日暮庵へようこそ。日々思うことや感じたことなど気の赴くまま綴っています。既発表の詩や短歌もほんの一部だけ載せてます。


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